この記事では、「ホームジム床」の選び方から施工方法、人気商品までをわかりやすく解説します。
「ホームジム床」にはさまざまな種類があり、用途や場所によって適した商品を選ぶことが大切です。
プロの目線で、「ホームジム床」の選び方のポイントを押さえた上で、自分に合った床材を見つけてください。
安全性と機能性を兼ね備えた「ホームジム床」で、自宅でのトレーニングをより楽しくできるはずです。
ぜひ最後まで読んで、理想の「ホームジム床」をゲットしましょう。
ホームジム床に必要な機能とは
ホームジムを始めるにあたって、床の選び方はとても重要です。
ホームジム床には、以下のような機能が必要となります。
耐久性が高い
ホームジムでは、重量トレーニングなどを行うため、床には高い耐久性が必要です。
長期間にわたって使用しても床が傷んだり、強度が低下しないことが大切です。
衝撃を吸収する
ウェイトを落としたときや、ジャンプ系のトレーニングを行う際、床に加わる衝撃を吸収できることが必要不可欠です。
そうすることで、床の損傷や運動時の負担を軽減できます。
滑りにくい
床の表面が滑りにくいことも重要です。
汗をかいたり、水分をこぼした場合でも、滑りにくい素材や加工が施されていると安全面でメリットが大きいでしょう。
ホームジム床には、このような機能が求められます。
用途やトレーニング内容に合わせて、適切な床材を選ぶことが大切です。
ホームジム床の種類と特徴
ホームジム用の床には、いくつかの種類があります。
代表的なものとその特徴を見ていきましょう。
塩ビシート
塩ビシートは耐久性と耐水性に優れ、衝撃吸収性も高い素材です。
厚みを選べ、価格も手頃なのでコストパフォーマンスが良い選択肢といえます。
一方で、やわらかすぎると重量感がないという意見もあります。
ゴムマット
再生ゴムや天然ゴムを使用したマットです。
耐久性が高く、柔らかさを保つことができます。
厚みを選べ、価格帯もさまざま。
滑りにくさにも優れていますが、臭いが気になる人もいるようです。
木製フローリング
木製フローリングは高級感があり、自然な質感が魅力的です。
衝撃吸収性はやや劣りますが、メンテナンスしやすい利点があります。
価格は高めで、重量設備を使用する場合は傷みやすさに注意が必要です。
ホームジム床の厚さを選ぶポイント
ホームジム床の厚さは、使用する設備の重量や落下する重りの重さによって変わってきます。
厚さの選び方のポイントを見ていきましょう。
トレーニングの内容
まずは、行うトレーニングの内容を考えることが大切です。
重量トレーニングをメインにするなら厚めの床がおすすめ。
逆に、自重トレーニングが中心なら薄めでも十分な場合があります。
使用する器具の重量
使用する器具の重量も厚さの選択基準になります。
バーベルなどの重量器具を使用するなら、床の耐久性を高めるためにある程度の厚みが必要になるでしょう。
住宅の構造を考慮
床の厚さは、住宅の構造によっても制限されます。
特にマンションなどの場合、階下の住人への騒音や振動を考慮し、ある程度薄めにする必要がある場合もあります。
トレーニング内容と住環境に合わせて、適切な厚さを選ぶことが大切です。
ホームジム床のメリット
ホームジム床のメリットは以下の点が挙げられます。
設置場所の制約が少ない
ホームジム床は、部屋の床そのものをトレーニングマットとして利用するので、設置場所の制約が少なく、部屋のどこにでも設置できます。
アパートなどの狭い部屋でも問題なくトレーニングができるため、住環境に合わせたフレキシブルな運動が可能です。
コストが抑えられる
専用のトレーニングマットを購入する必要がないので、初期コストとランニングコストを抑えることができます。
また、機器を最小限にすることで、メンテナンスコストも安く済みます。
本体の床材以外は、自身の体重を使ったエクササイズが中心となるため、追加で機器を購入する必要もほとんどありません。
自宅で気軽にできる
スポーツクラブに通う手間が省け、自宅で気軽にトレーニングができます。
朝夕のスケジュールに合わせて自由に運動時間を設定でき、仕事帰りや起床前にも気軽に取り組むことができます。
自宅だからこその快適な環境で、気分良く運動に取り組むことができるでしょう。
ホームジム床のデメリットやリスク
一方で、ホームジム床には以下のようなデメリットやリスクもあります。
床への負担が大きい
ホームジム床は、部屋の床そのものを運動マットとして利用するため、床材にかかる負荷が大きくなります。
特に、重量トレーニングをする場合は床への衝撃が激しく、床材の劣化が早まる可能性があります。
ケガのリスクがある
床の状態によっては、滑りやすくなったり、運動中に床材が破損する可能性があります。
床の強度やフローリングの適性に注意が必要で、事前に専門家に相談することをおすすめします。
また、室内用シューズの着用など、ケガ防止に留意する必要があります。
エクササイズ効果が限定的
ホームジム床は、機器を使わない自重トレーニングが中心になりがちです。
そのため、筋力トレーニングや有酸素運動の幅が狭くなる傾向にあり、エクササイズ効果に限界があると言えます。
目的に応じて別の運動も取り入れることが大切です。
ホームジム床のコストパフォーマンス
ホームジム床のコストパフォーマンスは以下の通りです。
初期コストは抑えられる
床材の強化を行う以外、大掛かりな工事や高額な機器購入は必要ありません。
手軽に始められる一方で、効果的な自重トレーニングができるため、初期コストは抑えられると言えます。
ランニングコストも安上がり
機器メンテナンスなどの定期的なコストもかからないので、長期的にみてもトータルのコストは低く抑えられます。
自重トレーニングが中心なので、機器の買い換えも必要最小限で済みます。
効果とコストのバランスが良い
大掛かりな工事を必要とせず、自重トレーニングで十分な効果が得られることから、コストと効果のバランスが良い選択肢といえます。
ただし、目的に応じて機器を追加する必要がある点には注意が必要です。
ホームジム床の施工方法
ホームジム床の下地作り
ホームジム床を施工する前に、まずはしっかりとした下地作りが重要です。
木造の場合は、床下地に十分な強度があるかを確認し、必要に応じて補強を行う必要があります。
コンクリートの場合は、床面が十分に乾燥しているか、平坦性が保たれているかを確認します。
床面に凹凸やうねりがある場合は、セメントモルタルなどで補修し、平坦に仕上げる必要があります。
下地作りでは、まず既存の床材をすべてはがし、土台となるコンクリートや木板を出します。
その上に、せっこうボードやパネルなどの下地材を設置します。
下地材は2枚以上重ねるのが一般的で、間には接着剤を塗布して密着させます。
下地材の間に隙間があると、完成後に床が波打つ原因となるので、ズレや隙間がないよう丁寧に施工することが大切です。
ホームジム床の施工手順
ホームジム床の施工手順は、大まかに1プライマー処理、2モルタル塗布、3シート貼り、4仕上げ塗材塗布の4工程に分けられます。
まず1のプライマー処理では、下地の素材に応じて専用のプライマーを塗布し、下地との密着性を高めます。
続いて2のモルタル塗布では、厚さ5mm程度のセメントモルタルを床全体に塗ります。
これが床の強度を保つ役割を果たします。
3のシート貼りでは、特殊なシートをモルタルが乾燥する前に貼り付けます。
最後に4仕上げ塗材を2~3回塗布することで、滑らかな仕上がりの床が完成します。
各工程を確実に行うこと、とくにシートの貼り方がポイントとなります。
シートにしわが寄らないように注意深く貼ることで、仕上がりの美しさが左右されます。
施工は専門業者に依頼するのが無難です。
ホームジム床のアフターケア
ホームジム床を長持ちさせるためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。
まず、床の汚れやほこりを定期的に掃除機で吸い取ることが大切です。
1週間に1回程度の掃除を心がけましょう。
床面が汚れていると、使用時の摩擦で床材が傷みやすくなります。
次に重要なのが、床の表面保護です。
ホームジムでは重い器具を動かしたり、激しい運動をしたりするので、床材の表面に傷が付きやすいです。
そこでワックスや保護剤を適宜塗布して、床面を保護することをおすすめします。
また、床に直に重いものを置かない、器具を引きずらないなど、使用時の注意がアフターケアの基本となります。
ホームジム床を長く使っていくために、日頃のメンテナンスを怠らないことが大切です。
ホームジム床の施工方法
ホームジム床の施工には、下地作り、施工手順、アフターケアの3つの段階があります。
ホームジム床の下地作り
下地作りでは既存の床をはがし、新しい下地材を設置します。
下地材の間に隙間がないように注意し、しっかりとした下地をつくることが大切です。
ホームジム床の施工手順
施工手順は、プライマー処理、モルタル塗布、シート貼り、仕上げ塗材塗布の4工程です。
各工程を確実に行い、シートの貼り方に注意が必要です。
ホームジム床のアフターケア
アフターケアでは、定期的な掃除と表面保護がポイントです。
日頃のメンテナンスを怠らないことが長持ちの秘訣です。
国内メーカーと輸入メーカーの違い
国内メーカーと輸入メーカーでは、製造技術や品質管理のレベルに違いがあります。
国内メーカーの特徴
国内メーカーは、日本人の体型や生活スタイルに合わせた製品設計ができます。
また、アフターサポートが手厚く、部品の供給体制も整っています。
代表的な国内メーカーとして、コナミスポーツライフがあります。
コナミは、国内シェアNo.1の実績があり、品質と機能性が高く評価されています。
輸入メーカーの特徴
一方、輸入メーカーは海外の先進的な技術を取り入れた製品を提供しています。
アメリカやヨーロッパのメーカーは、高性能な機械や洗練されたデザインが魅力です。
代表的な輸入メーカーとして、アメリカのソレやドイツのライフフィットネスがあります。
価格は国内メーカーに比べて高めですが、品質と機能性が高いのが特徴です。
選び方のポイント
国内メーカーは安心感がありますが、輸入メーカーのほうが高機能な製品が揃っています。
自分のニーズと予算に合わせて、メリットデメリットを比較検討することが大切です。
人気のホームジム床ブランド
ホームジム床の人気ブランドを紹介します。
国内メーカーと輸入メーカーの両方から、評判の高いメーカーをピックアップしています。
国内メーカー
国内ではコナミスポーツライフがトップシェアを誇っています。
同社のホームジム床は、日本人の体型にフィットした設計が特徴です。
また、メンテナンス性にも優れているのが魅力です。
輸入メーカー
輸入メーカーでは、アメリカのソレが高い人気を誇っています。
洗練されたデザインと高性能な機械が評価されています。
ドイツのライフフィットネスも、品質の高さで人気があります。
価格帯別のおすすめ
低価格帯ではコナミのエントリーモデルがおすすめ。
中価格帯ではソレのミドルクラスモデルがコスパが良い。
高価格帯ではライフフィットネスの高機能モデルを検討するとよいでしょう。
ホームジム床の価格帯と品質の関係
ホームジム床の価格と品質の関係について解説します。
価格帯によって、製品の品質に差が出てきます。
エントリーモデルの価格帯
10万円未満のエントリーモデルは、基本的な機能を備えたシンプルな製品です。
国内メーカーの製品が多くを占めます。
品質は十分ではないが、低価格が魅力です。
ミドルクラスの価格帯
10万円~20万円のミドルクラスは、機能と品質が高まります。
輸入メーカーの製品もラインナップされています。
コスパが高く、実用性が高いのが特徴です。
高級機の価格帯
20万円を超える高級機は、洗練されたデザインと高度な機能を備えています。
輸入メーカーの高品質な製品が揃っていて、快適なトレーニングが可能です。
長期的な投資として検討する価値があります。
適正価格の設定
自分のニーズと予算に合わせて、適正な価格帯の製品を選ぶことをおすすめします。
長く使うなら高級機も検討する価値があります。
耐久性が高く丈夫なホームジム床
耐久性が高く丈夫なホームジム床のメリット
ホームジムを設置する際、床の耐久性はとても重要です。
耐久性が高く丈夫な床を選ぶことで、長期間キズや傷を気にせずに使うことができます。
特に、重量トレーニングの際には床への負荷が大きいため、丈夫な床が必要不可欠です。
コンクリート製の床は耐久性が高いのでおすすめです。
また、厚みのあるマットを敷くことで床への衝撃を緩和できます。
コンクリート製の床のメリット
コンクリート製の床は、耐久性と丈夫さが大きなメリットです。
コンクリートは非常に硬く、耐久性が高い素材です。
重量のある器具を落としても割れたり傷ついたりしにくく、長期間の使用に耐えられます。
また、水分にも強く、汗や水で濡れてもすぐに乾燥します。
清掃も簡単で、衛生的に保つことができます。
コンクリート製の床なら、安心してホームジムを楽しむことができるでしょう。
厚みのあるマットの効果
ホームジムの床に厚みのあるマットを敷くことで、床への衝撃を緩和できます。
厚みのあるマットは衝撃吸収効果が高く、重量器具を落とした時の床へのダメージを最小限に抑えられます。
また、マットの柔らかさで使用感も向上します。
マットの素材は耐久性の高いものを選ぶのがおすすめです。
マットとコンクリートの床の組み合わせが、理想的なホームジム環境を作り出します。
安価でコストパフォーマンスの高い商品
安価なマットの選び方
ホームジム用のマットは高価なものが多いですが、安価でコストパフォーマンスの高い商品もあります。
エクササイズマットや普通のマットレスを流用するのがおすすめです。
エクササイズマットは耐久性が高く、マットレスは衝撃吸収性に優れています。
中古品を活用するのも一つの手です。
安さを優先する場合は、厚み2cm程度のマットを選ぶとコストを抑えられます。
中古の器具を活用する
ダンベルやバーベルなどの器具は、中古品を活用すると大幅にコストを抑えられます。
フリマアプリやオークションサイトを利用すると、中古の器具を安価で手に入れることができます。
十分に洗浄し、点検すれば衛生面でも安心です。
中古品の場合、傷んでいる部分があるので、購入時にしっかり確認することが大切です。
自作器具でコストカット
ダンベルやバーなどの器具は、実は自作することも可能です。
コンクリートで重りを作ればダンベル代わりになります。
水入りペットボトルを袋に入れても効果的な重りになります。
自作することで材料費だけで済み、大幅なコストカットができます。
自分で作る過程も楽しめるので、やりがいもあります。
安上がりにホームジムを始めるなら、自作器具がおすすめです。
デザイン性と機能性を兼ね備えたホームジム床
インテリアとしての床材
ホームジムの床は、インテリアとしてのデザイン性も重要です。
住空間の一部として調和の取れた床材を選ぶことで、ホームジムが居心地のよい空間になります。
ウッドデッキや天然石など、自然素材の床材はデザイン性が高くおすすめです。
色合いや模様を選ぶことで、個性的な床の演出も可能です。
多機能なマット
機能性とデザイン性を兼ね備えたマットも登場しています。
耐久性と衝撃吸収性に優れ、かつデザイン性の高いマットを選べば、インテリアとしても活用できます。
また、ヨガマットやエクササイズマットなど多機能なマットを活用することで、用途を広げることもできます。
収納のしやすさ
デザインだけでなく、収納のしやすさも大切なポイントです。
収納スペースが狭い場合は、折り畳み式のマットがおすすめです。
使用しない時に小さく畳んで収納でき、場所を取らないので便利です。
収納のしやすさを考えることで、日常的に快適にホームジムを利用できるでしょう。
ホームジム床のメンテナンス方法
ホームジム床のメンテナンスは、使用頻度にもよりますが、定期的に行うことが大切です。
日常の清掃
ホームジム床は、汗や皮脂が付着しやすいため、使用後は必ず乾いたタオルなどで拭き取るようにしましょう。
その際、中性洗剤を少量含ませて拭くと、汚れが取れやすくなります。
週に1回の掃除
週に1回は時間をかけて床の掃除をすることをおすすめします。
モップで床全体を念入りに拭いた後、消毒シートなどで消毒すると衛生的になります。
床材によっては専用の洗剤を使うと良いでしょう。
定期的なワックスがけ
3ヶ月に1回程度のペースで、床にワックスをかけると良いでしょう。
ワックスがけすることで表面を保護し、汚れが付着しにくくなります。
シーラー入りのワックスを使うと効果的です。
ホームジム床の寿命はどれくらい?
ホームジム床の寿命は、床材の種類や使用頻度によって異なりますが、適切なメンテナンスを行えば5年から10年は使用できるでしょう。
木製の床材の場合
木製の床材の場合、品質にもよりますが、5年から8年程度が一般的な寿命です。
木材は汗や水分に弱いため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
塩ビシートの場合
塩ビシートの床材は10年程度の長期間使えます。
耐久性に優れ、メンテナンスも簡単なので、コストパフォーマンスが高い床材といえます。
ただし、傷が付きやすいので注意が必要です。
ラバーマットの場合
ラバーマットの寿命は5年から8年ほど。
ラバー特有の弾力性が長持ちするので、乗り心地の良い床材です。
定期的に洗浄し、保護シートを敷くことで寿命をのばせます。
ホームジム床をDIYで設置できる?
ホームジム床は、床材の種類や工程によってはDIYで設置できる場合があります。
ただし、下地の状態などによっては難易度が高い場合もあるので注意が必要です。
簡易なパズルマットならDIY可能
パズル式の簡易マットなら、床の状態が良ければDIYで設置できます。
重ねていくだけなので、工具は不要で手軽に設置ができ便利です。
ただし、長期的な耐久性は劣ります。
本格的な床材は専門業者に依頼した方が良い
木製や塩ビシートなどの本格的な床材の場合、下地の補強や水平の確保などプロの技能が必要になります。
初心者がDIYするとうまくいかない可能性が高いので、設置は業者に依頼した方が無難です。
DIYの場合は事前に下調べと学習が重要
DIYで設置にチャレンジする場合は、事前に下地の状況を確認し、設置方法を学習することが大切です。
YouTubeなどの情報を活用し、必要な工具もそろえて慎重に行うことをおすすめします。
まとめ|ホームジム床の選び方と設置方法を確認しましょう
ホームジム床の選び方では、必要な機能、種類と特徴、厚さのポイントを確認します。
メリットとデメリット、コストパフォーマンスも比較しましょう。
施工方法では、下地作りと手順、アフターケアのポイントを押さえておきます。
人気メーカーの国内と輸入の違い、価格と品質の関係もチェックします。
おすすめの耐久性の高い商品やコストパフォーマンスの高い商品を参考にしましょう。
メンテナンス方法や寿命、DIY設置の可否など、疑問点をQ&Aで解消します。